病院のご案内

院長挨拶

良質な医療の提供 熊本中央病院 院長 那須 二郎

熊本中央病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。年度始めにあたり病院職員を代表してご挨拶申しあげます。

当院は昭和 26 年 4 月に国家公務員の職域診療所として開設され、その後数次の整備を行いながら令和 3 年には創立 70 周年を迎えました。現在地には平成 9 年 1 月に移転しましたが、旧病院敷地内には文豪として名高い夏目漱石の旧居がありました。第五高等学校(現熊本大学)の英語教師であった漱石が、一時期生活の拠点としていたそうです。病院の長い歴史の一端を感じます。

さて、多くの人を苦しめたコロナ感染症もようやく 5 類となり、“with コロナ”時代の桜満開の春になりました。当院は 87 名の fresh なメンバーを迎え、病院内は一段と明るくなりました。本年度は、このメンバーの中に 6 名のインドネシアからの方が含まれています。顕著な生産年齢人口の減少により労働力が低下する「2040 年問題」に対して、今後も良質な医療を安定して提供するために考えた対策のひとつです。医療 DX による業務の効率化と生産性向上にも取り組みますが、外国の方を積極的に雇用して労働力を補完したいと考えています。特にインドネシアは世界第 4 位(約 2.7 億人)の人口を擁し、平均年齢 30 歳(日本は 48 歳)で若年人口比率が高い国ですので、中長期的にも安定した人材の確保につながると思っています。繊細な医療現場では言葉の壁、文化・風習の違いなどナイーブな問題があることは事実です。しかし、日本の社会構造を急激に変化させるのは困難ですので、これらは日本の社会全体で解決すべき課題だと考えています。

今後も私たちは「our team」となり、患者さんに希望と幸せを提供していきます。そのためには現場の職員にとって働き甲斐があり、魅力あふれる職場になっていくことが大切です。職員と良く話しあい、idea を出し合いながら、激動の時代を乗り越えていきたいと思います。

みなさま方には、引き続きの温かいサポートをお願いできれば幸いです。

2024年4月
院長 那須 二郎