停留精巣(小児泌尿器疾患)
ていりゅうせいそう
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疾患概要
精巣は胎児期に腎臓に近いところから次第に下降し、そけい管を通って陰のう内に降りてきますが、この下降が途中で止まったものが停留精巣です。新生児の3〜4%にみられ新生児検診や乳児検診などで指摘される場合もありますが、ご両親が気付かれ受診されるケースもあります。触診の他に超音波検査やMRI検査などにて精巣の位置を確認しますが、入浴時に陰のう内に下降している場合は移動性精巣と呼び手術を必要としないこともあります。成人後の精巣のがん化や不妊の原因となる可能性もあり停留精巣に対しては精巣固定術を施行します。1歳までに75%が自然下降すると言われていますので経過をみながら改善が無い場合に治療を行います。