治療食の説明
胃切除の手術後の食事
- よく噛んでゆっくり食べる
ゆっくりよく噛んで、食べ物を細かくし胃の働きを代用します。一口に20~30回程度を目安にし消化を助けましょう。
- 一度に入らない場合は分けて食べる
一回の食事量が元に戻るには時間がかかる方が多いようです。焦らずに、1日に必要な栄養は食事の回数を増やすことで補いましょう。
分食の例……エネルギーと蛋白質を効率よくとれるものがよいでしょう。
牛乳、ヨーグルト、チーズ、栄養補助食品など
※術後の場合の分食は、間食(甘いものなどのおやつ)とは異なり、3食の食事で不足する1日分の栄養を補うためのものです。これ以外にも、食事の回数を増やしても構いません。
- 食事の内容について
特に制限はありません。よく噛んで食物を細かくすることで消化を助けましょう。
※繊維の多い食品は消化に悪いとされますが、切り方などの調理の工夫やよく噛んで細かくし、消化管に送ることができれば食べても構いません。油の多い料理も、下痢などの症状がなければ制限する必要はありません。
- 退院時の体重を栄養状態の参考にしましょう
胃の手術を受けられた方のほとんどに体重減少がみられます。退院後しばらくは、術後の体力回復のためにも良好な栄養状態を維持することが大切です。退院時の体重を目安にし、食事の内容が適切かどうかを考えましょう。
※例えば、食事には必ずたんぱく質を多く含む主菜(魚、肉、卵、大豆製品、乳製品のおかず)を取入れ、栄養価の高い食事内容になるよう心掛けましょう。