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栄養科
治療食の説明
腎臓病(透析期)の食事
- たんぱく質を食べ過ぎていませんか?
- たんぱく質は、主菜(肉、魚、卵、大豆製品、乳製品のおかず)に多く含まれます。
- 保存期と比べると制限はゆるくなりますが、食べ過ぎるとカリウムやリンの値も上昇しやすくなりますので、過不足なく適量を献立に取り入れましょう。
- 適正な体重を保つようなエネルギー量の摂り方が大切です
- 順調に透析生活を送るためには体格に見合ったエネルギー量を摂り、体重を維持することが大切です。
- 適切なエネルギー量を摂るためには、主食(ご飯やパンなどの炭水化物)や油料理(揚げ物、炒め物、マヨネーズ料理などの脂肪を含む食べ物)を適量摂ることが大切です。糖尿病をお持ちでない場合には、デザートなどでエネルギーを摂る方法もあります。
- 尿が出ていない場合、透析と透析の間に増える体重は水分です。増え方が大きい場合は水分の摂り過ぎに注意しましょう。
- 塩分をとりすぎていませんか?
- 血圧を管理し、浮腫(むくみ)を抑えるためには、塩分の管理がとても重要です。
- 透析中の方の塩分摂取目安量は、1日6g未満となります(1食2g未満)。
- 塩蔵品(梅干し、漬物、佃煮など)、加工食品(ちくわ、ウインナーなど)、インスタント食品には多くの塩分が含まれますので注意しましょう。
- めん類は汁やつゆを残すと上手に減塩できます。
- 汁物はなるべく具だくさんにしましょう(水分が減ると調味料が少なくても美味しく食べられます。また、野菜のうま味も出てさらに美味しく仕上がります)。
- 何にでも醤油をかけるのは控えましょう。
- 酢、香辛料、生姜、ごま、しそなどで風味豊かにすると、うす味でも美味しく食べられます。
- 味覚には「慣れ」が大きく関わりますので、外食や総菜を食べて、「味が濃い」と感じるようであれば、ご自宅の味付けがうす味にできている目安になります。
- 水分の摂り方について
- 状況に合わせて、医師より水分制限の指示が出ます。
- 1日の飲水量に含まれるのは、水(お薬を飲む場合の水も含む)、お茶、ジュースなどの嗜好品、牛乳などです。
- さらに麺類や汁物の汁、果物にも水分が多く含まれるので注意しましょう。
- のどが渇いていて水分を摂りたいと思う場合には、塩分の摂り過ぎが原因かもしれませんので見直してみましょう。
- カリウムについて
- 透析になると尿にカリウムを排泄できなくなり、血液の中にたまってきます。カリウムが高くなると不整脈がおき、心臓に悪い影響を与えます。
- カリウムは次のようなものに多く含まれています。
- たんぱく質(肉、魚、卵、大豆製品、乳製品)のおかず
・・・適量を上回っていないか見直しましょう。
- 野菜、果物、芋類
・・・茹でる、煮る、炒める等の調理法で減らすことができます。
- 青汁、果汁の多いジュース、ドライフルーツなど
・・・カリウムも濃縮されていますので、少量でも摂り過ぎになります。
- 海藻
・・・一度にたくさん摂り過ぎないようにしましょう。
- 一部の健康食品やサプリメント
・・・どうしても摂りたいものは医師や管理栄養士に相談しましょう。
- 急に体重が減った時に、血液中のカリウムが高くなる場合があります。
- リンについて
- 透析になると尿にリンを排泄できなくなり、骨がもろくなったり、動脈硬化の原因ともなります。
- リンは次のようなものに多く含まれます。
- たんぱく質(肉、魚、卵、大豆製品、乳製品)のおかず
・・・適量を上回っていないか見直しましょう。
- 加工品(インスタント、ハム、ウインナー、練り製品など)
・・・なるべく控えましょう
。
- スナック菓子など
・・・なるべく控えましょう。