研修医の部屋
緩和ケア研修会が開催されました
昨年12月の話ですが、多職種合同での緩和ケア研修会が院内で行われました。
座学の部分に関しては事前にeラーニングでの予習を行っているため、軽く復習をする以外はグループワークでの実践研修がほとんどでした。
内容は、医師役と患者役に分かれて予後の厳しいがん告知の場面でのロールプレイを行ったり、緩和ケアで実際に遭遇するような症例に対して具体的な介入を考える、ということを行いました。
午前のロールプレイでは、ICという緊迫した場面での相手の気持ちを考えながら情報を伝えることの難しさを感じたり、実際に患者役をやってみると、言葉だけではなく相手の持つ雰囲気や所作でも安心感というものが伝わってくるのだということを感じました。内容も大事ですが、相手にできるだけ安心感を与えようとすることも大切なのかもしれません。
来年以降の診療の際にすぐに役に立つスキルを身につけることができました。
午後のグループワークでは、具体的な症例を通して実際にどんなプロブレムがあるか、それらを解消するために入院中の治療時に必要なことから退院後の自宅でのケアまでどのようなことが我々にできるか、ということを詳細に考えていきました。
グループ内には、医師、薬剤師、看護師など様々な職種が含まれており、各々が特有の視点でプロブレムにアプローチしていく様子がとても興味深かったです。
それぞれが各分野のプロフェッショナルであることを再確認し、持ち味を活かせばより良い医療に繋がることを実感しました。
オンラインではなく実地開催の研修会も久しぶりだったのでたまにはいいですね。今後も貴重な機会があれば参加していきたいです。