診療科のご案内

循環器内科

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心臓カテーテルと治療

現在は非侵襲的なCTやMRIでの検査も有用になりつつありますが、心臓カテーテル検査は心臓疾患の診断と治療の中核機能と位置づけられます。以前は大腿(そけい部)つけ根から穿刺し長時間安静が必要でしたが、現在は手首や肘からの穿刺で手技が可能となり検査後の苦痛軽減にも役立っています。


検査に関して、当院では1992年から最も小さいサイズ(4フレンチ=直径1.3mm)のカテーテルを使用し、2泊3日あるいは忙しい方は1泊2日入院で行っております。


治療はバルーン(風船)拡張、ステント(金属のメッシュ状の筒)、ロータブレーター(人工ダイヤモンドで血管内を削る)を症例に応じて使用しています。平成16(2004)年から本邦で薬物溶出性ステント(Drug Eluting Stent;DES)が保険認可され、2007年9月からはDESも2種類が使用可能となりカテーテル治療の“アキレス腱”であった再狭窄の減少が得られ、抗血小板剤の長期服用などの制限はあるものの当院でも良好な初期・遠隔期成績を得ています。また、当院で開発された特殊ポンプを用いてパルススプレー状に血栓溶解薬を投与するPulse Infusion Thrombolysis(PIT)は、急性心筋梗塞、冠動脈バイパス術後の静脈グラフト病変、深部静脈血栓症や、肺血栓塞栓症(いわゆるエコノミー症候群)などの血栓性の血管疾患に対して適宜使用し、他院では不可能とされる難治性血栓性病変への特殊治療において非常に良い結果を得ています。


今後もエビデンスに基づき患者さんのための検査、治療を目指したいと考えています。