クローン病の食事｜診療科のご案内

1.脂肪（油脂）を控える

油（脂肪）の多い料理を控える
揚げる、炒めるといった洋風や中華料理は油を多く使用するため、この時期には適していません。蒸す・焼く・煮るなどの料理方法（主に和食）や調理の工夫で低脂肪になるようにしましょう。
≪油（脂肪）の多い料理≫
カレー、グラタン、ハンバーグ、トンカツやから揚げなどの揚げ物、ハンバーガー、ピザ、ラーメン、チャーハン、スパゲティなど
脂肪を多く含む食品を減らしましょう
食品自体に脂肪を多く含む食品はなるべく控えるようにしましょう。
≪油（脂肪）の多い食品≫
ウインナー、ベーコン、ハム、バラ肉、チーズ、生クリーム、チョコレート、アイスクリーム、菓子パン、調理パンなど
油の中でも炎症を抑える働きがあるものもありますので、上手に利用しましょう。
魚油（青背の魚に多い）、シソ油、エゴマ油など

2.消化しにくいものや刺激の強いものは控える

繊維の多い食品
・・・ごぼう、たけのこ、れんこん、山菜、きのこ類、こんにゃく類、海藻、パイナップル、なし、ぶどう、豆類、サツマイモなど
刺激の強い食品
・・・香辛料（唐辛子、カレーなど）、アルコール、炭酸飲料、コーヒーなど
その他
・・・たこ、いか、貝類、くらげなど

3.体重を管理する

炎症により、必要なエネルギー量が増加している場合が多いので、体重が減り過ぎないように十分なエネルギー量を摂る必要があります。そのためには、主食であるごはんをしっかり摂ることが大切ですが、油脂を減らした献立には限界があるため、脂肪をほとんど含まず消化しやすい「成分栄養剤」を組み合わせて利用することがあります。必要な場合は医師より指示があります。
逆に、治療の効果があり何を食べても調子がよい場合、体重が増え過ぎることもあります。肥満や食生活の乱れによる再燃（再び炎症がひどくなること）を予防するためにも、動物性脂肪の摂りすぎや野菜不足など極端に偏った食事には特に注意が必要です。