整形外科
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診療科のご紹介

■平成29年1月より整形外科の新規受診時には紹介状が必要です

当院整形外科では、手術的(外科的)に治療することが必要な方を診療させていただいております。

このため、平成29年1月より整形外科の新規受診時には必ず紹介状が必要になりますので、かかりつけ医の紹介状をお持ちになって当院整形外科を受診していただくようお願いいたします。

当院整形外科では、腰や首が原因の痛みやしびれ、関節の痛みや変形(膝関節、股関節)、肘や手首の神経障害などを手術的(外科的)に治療することが必要な方を診療させていただいております。

手術実績としましては、腰や首などの脊椎手術、人工膝関節手術、人工股関節手術、手の外科手術が多くなっております。2022年度の手術件数は855例でした。

手術に際しましては、できるだけお体の負担を軽くするように工夫しております。手術後、翌日か翌々日には歩行練習を開始しており、早期の回復と早期の退院(もしくはお近くの病院への転院)を目指しています。

腕や手、腰から足の痛みやしびれ、背中や腰の骨折による痛み、関節の痛み、変形などでお困りの方は、まずかかりつけの医師やお近くの医師にご相談ください。薬やリハビリによる治療では解決できない場合で、手術治療のご希望がありましたら、お近くの医師の紹介状をお持ちになって当科を受診していただくようお願いいたします。

なお、当科での入院治療につきましては、誠に勝手ながら手術治療が必要な方に限らせていただいておりますことを悪しからずご了承ください。

脊椎外科の最近の取り組み
1.脊椎ナビゲーション手術

2020年5月から、脊椎ナビゲーション手術が導入されました。手術中の放射線被爆量が低減されます。またスクリュー挿入時の神経損傷・血管損傷のリスクが低減され、より安全な手術が行えるようになっています。

2.低侵襲な脊椎固定術

PPS(経皮的椎弓根スクリュー)といった、脊柱筋肉への侵襲が少ない手技が行えるようになっています。

3.内視鏡下手術

MED(内視鏡下の椎間板ヘルニア摘出術)やMEL(腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡下の椎弓切除術)に使用しています。

4.圧迫骨折に対する経皮的手術

脊椎圧迫骨折は保存療法が主ですが、治療抵抗例には手術を行っています。適応を限定してBKP(経皮的椎体後弯矯正術)も施行しています。

主な対象疾患

脊椎

金属を使用しない低侵襲手術を心がけており、輸血をする事はほとんどありません。また、頚椎手術は2022年度は105例と全国的に見ても多い症例数です。椎間板ヘルニアは、適応を限定して内視鏡的摘出を行っています。高齢化に伴い脊柱管狭窄症が増え、平均72歳(最高93歳)と高齢者でも安全に手術が行えます。内視鏡下の椎弓切除術も行っています。約5%の方には上位頚椎など金属を使用した高度な手術も行っています。

関節

人工関節は年間130例程度です。高度の変形症例が多くなっておりますため、CTからパソコン上で3次元骨モデルを作成し、正確な術前計画を行っております。肩など膝以外の関節鏡手術にも取り組んでいます。

骨折

大腿骨頚部・転子部骨折治療では低侵襲手術を心がけています。開業医の先生方から各種骨折の紹介を多くいただいています。合併症としての静脈血栓塞栓症( VTE )においては、チェックと予防措置を行っています。

手の外科

末梢神経障害、特に透析手根管症候群を多く扱っています。また、手の外科手術にも取り組んでいます。

診療科からのお知らせ

勉強会のご案内

熊本脊椎外科研究会

開催日時 場所 内容
隔月第4木曜日 19:00~21:00 本館3階 講堂 テーマ発表と症例検討

熊本脊椎外科研究会

開催日時 場所 内容
毎月第2木曜日 19:30~21:30 本館3階 講堂 テーマ発表と症例検討
整形外科で手術を受けられる患者さんへ

スタッフ紹介

スタッフ写真
副院長
阿部 靖之
(あべ やすゆき)
昭和62年卒
専門分野
整形外科・関節外科(人工関節)・骨折・静脈血栓塞栓症
指導医・専門医・認定医
日本整形外科学会専門医
日本骨折治療学会評議員
スタッフ写真
部長
水溜 正也
(みずたまり まさや)
平成9年卒
専門分野
整形外科・脊椎外科
指導医・専門医・認定医
日本整形外科学会指導医・専門医・認定医 脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会指導医
日本脊椎脊髄病学会・日本脊髄外科学会脊椎脊髄外科専門医
脊椎外科部長
井上 哲二
(いのうえ てつじ)
平成8年卒
専門分野
整形外科・脊椎外科
指導医・専門医・認定医
日本整形外科学会専門医・脊椎脊髄病
日本脊椎脊髄病学会指導医・専門医
日本脊椎脊髄病学会・日本脊髄外科学会脊椎脊髄外科専門医
医長
川谷 洋右
(かわたに ようすけ)
平成9年卒
専門分野
整形外科、骨折
指導医・専門医・認定医
日本整形外科学会指導医・専門医
医長(兼 リハビリテーション科医長)
畠 邦晃
(はたけ くにあき)
平成14年卒
専門分野
整形外科一般
指導医・専門医・認定医
日本整形外科学会専門医
医員
吉野 孝博
(よしの たかひろ)
平成24年卒
専門分野
整形外科一般
指導医・専門医・認定医
日本整形外科学会専門医
医員
有馬 嵩博
(ありま たかひろ)
平成26年卒
専門分野
整形外科一般
指導医・専門医・認定医
日本整形外科学会専門医

診療科の実績

2022年度 整形外科手術件数(855件)
整形外科手術件数
手術分類 例 数 細分類 例 数
頚椎手術 105 椎弓形成術 58
前方固定術 32
後方固定術 7
椎弓切除術(椎間孔拡大など) 6
その他 2
胸椎手術 30 BKP 9
後方除圧術 8
後方固定術 5
黄色靭帯骨化症手術 3
腫瘍摘出術 2
BKP+後方固定術 1
その他 2
腰椎手術 370 後方除圧術 203
ヘルニア摘出術 91
(MED 36)
後方固定術 32
BKP 17
BKP+後方固定術 7
腫瘍摘出術 2
黄色靭帯骨化症手術 1
その他 17
骨折 113 上肢骨折 30
大腿骨近位部骨折 55
下肢骨折 28
関節・他 237 人工膝関節(TKA) 68
人工股関節(THA) 32
膝関節鏡、膝の外科 26
手の外科 76
肩の外科 4
足の外科 2
抜釘術 16
上肢9/下肢8
骨・関節・四肢感染症 5
その他 8
手術総数 855
波線